【保健室】狭心症?

ぶつけた記憶がないのに胸が痛む。ちょっとした動作ですぐドキドキする。でも病院に行っても何も見つからない…。一見すると狭心症とも思えるこんな症状、思い当たる方もいるのではないでしょうか?

当院にも『胸が痛い』『動悸がする』でも病院に行っても異常がないと言われる方がいます。この狭心症によく似た症状、じつは肩こり、特に左側の肩が凝ると出現しやすいのです。

心臓の働きをコントロールしている自律神経。この神経は左の肩甲骨の内側あたりから心臓へと延びています。そのため、この部分のコリが強くなってしまうと動悸や血圧上昇などの症状を引き起こしてしまいます。

また、この部分からは胸の方に伸びる肋間神経という神経も通っています。ですので、同部のコリが強くなるとこの神経の走行に沿って胸の前が痛くなる神経痛が出ることがあるのです。

このように、左の肩甲骨の内側のコリは狭心症のような症状を引き起こしてしまうのです。

そしてこの部分のコリが長い間放置されると、心臓への負担が大きくなり、実際に心臓に異常が出てきて本当の狭心症になることもあるのです。

ですから検査結果に異常がなかったからといって放っておかず、きちんとした対処をとることで将来の病気を回避していきましょう。