【保健室】気圧と身体の意外な関係

天気予報などで耳にすることはあっても、普段あまり意識することのない気圧。ですが、意外なことに身体は気圧の影響を驚くほど受けており、気圧が変化するのに呼応して身体も変化しているのです。

気圧とは文字通り「大気からの圧力」です。高気圧の時は私たちの体にも大きな圧力がかかり、低気圧の時はその圧力は小さくなります。

大きな圧力がかかるということは姿勢を支える助けになります。イメージとしては大気のコルセットやサポーターと考えるとわかりやすいでしょう。

雨の時(低気圧)に膝や関節が痛んだり頭痛がしたりするのはこのサポーターの支えが弱くなっているからです。

更に、気圧は私たちが無意識に調整している自律神経にも影響します。簡単に言うと高気圧で交感神経が高まり、低気圧で副交感神経が高まるのです。

ですから晴れた時(高気圧)にはやる気も出て動きやすく、雨の時(低気圧)には何となく気分も沈み、身体も重く感じられるのです。

このように、我々が思っている以上に身体に影響を及ぼす気圧。『身体の調子から天気予報より正確な予想ができる』方がいるのもこれが理由です。

近年では「気象病」や「天気痛」などの言葉が作られるほどで、その中でも環境の変化に鋭敏な子供や身体の弱った方は特に敏感です。

この様な変化に柔軟に対応し、体調を維持するためには身体のバランスが重要になります。身体のバランスを整え、天気や気圧に負けない身体を目指しましょう。