【保健室】打撲

打撲は出血や傷が無いため軽視されがちですが、皮膚の下では出血が起き、傷も付いています。ですから、きちんと処置しなければなかなか出血が止まらず、炎症も進み治りにくくなってしまうのです。

まず、直後の対処としてはしっかり冷やすことが重要です。これにより血流が抑えられ過剰な炎症や皮下の出血を抑えます。この段階で冷やすか冷やさないかは治る早さに大きく関わります。

また、冷やす際には冷感シップではなく、氷袋や保冷剤を用いることをお勧めします。シップは冷え感があるだけで、長時間使用すると逆に熱がこもってしまうのです。

ですから直後は患部がしっかり冷えるまで(冷え感が痛みに変わらないように注意しながら)、以降2日目位までは時間のある時にこれを繰り返します。

3・4日すると、炎症や皮下出血も落ち着き、患部の赤みが紫色に変わってきます。

この状態になると、傷ついた部位の修復と皮下に溜まった青黒い血(青タン)の吸収が始まります。この段階では血流を良くし、修復や吸収を促します。

この時にコリなどで血流が悪いと、青タンが出来やすかったり治りづらくなったりします。ですので、マッサージや鍼、灸などを用いることでさらに回復を早めることができます。

打撲も対処の仕方ひとつで予後が大きく変わってきます。きちんとした処置をして早目に治しましょう。