【保健室】授乳

出産後、お子さんに初めてお乳をあげる時というのは感動的な瞬間です。

ですが、病院や助産院で授乳の仕方は教えてもらえますが、意外に授乳の姿勢まではなかなか教えてもらえません。では授乳時に気を付けることはどんな点でしょうか?

授乳時の注意点として、①「なるべく硬めの椅子(ダイニングチェアー)に座って行う」②「深く腰掛け腰を伸ばす」③「授乳が安定してきたら下(赤ちゃん)を見続けず、正面を見てたまに下を見る」の3点があげられます。

 まず①ですが、床にあぐらや横座りで授乳するお母さんがいますが、これは腰への負担は非常に大きいため早急に止めましょう。

ソファーも同じように良くありません。ダイニングチェアーのようなある程度の高さがあって、硬い椅子で授乳するのがベストです。

このような椅子が用意できたらいよいよ赤ちゃんを抱いて座りますが、この時も②のように椅子に深く腰掛け授乳クッションなどを利用したりして赤ちゃんを安定して抱ける位置を見つけます。

この時あまり両肩の線が斜めにならないことにも留意してください。

そして赤ちゃんがしっかりお乳をくわえ吸っていることを確認したら、③にあるよう視線をあげましょう。

この時赤ちゃんを見ていたい気持ちはわかりますが、ずっと下を向いていると肩首のこりの原因になり手首の痛みや頭痛を引き起こすことがあるので、なるべく正面を見るようにしましょう。

 当院にも授乳によって様々な症状が出てしまったお母さんが多数来院しています。

授乳も姿勢さえ気を付ければトラブルを未然に防ぐことができます。

授乳の姿勢は産後約1年、毎日1日5~10回、数十分とらざるを得ない格好ですから、正しい姿勢を身につけましょう。