【保健室】ふくらはぎ

今回はふくらはぎについてのお話です。

「なぜふくらはぎの話?』とお思いになる方もいるでしょう。しかし、ふくらはぎは『第二の心臓』と呼ばれるほど血行循環に大きく関わっているのです。

むくみでもお話しした通り、血液は心臓から拍出されて全身に運ばれます。心臓より上へは心臓の力で押し上げ、心臓より下へは主に重力で送っていきます。

問題は心臓に帰る時です。心臓より下へ送られた血液は重力に逆らって帰らなければなりません。

この心臓へ向かって血液を押し上げる際に、ふくらはぎの筋肉が収縮することでポンプの役割をしているのです。これが『第二の心臓』と呼ばれる所以です。

デスクワークや立ちっぱなしでいるとむくみが発生するのは、ふくらはぎを使えていないからです(エコノミー症候群もこのメカニズムです)。

そういった意味でも歩行はとても重要です。足で血行不良が起きると全身に波及し循環器に負担を掛けてしまうのです。

そしてこのふくらはぎと大いに関わるのが腰です。腰の緊張が強くなるとふくらはぎも硬くなり、ポンプの力も半減してしまいます。

ふくらはぎのポンプ能力を最大限に引き出すためには、腰の状態を整えておくことが重要であり、ひいては全身の血行循環に影響し心臓の負担の軽減にもつながります。

腰の状態を整えて『第二の心臓』であるふくらはぎのポンプを最大限活用しましょう。足のむくみが気になる方にはフットマッサージコースもお勧めです。