身体を健康に保つ上で重要なのが睡眠です。今回は睡眠の中でも寝返りに焦点を当ててお話しします。
当院の患者さんにも「寝る時はどういう格好で寝たら良いか?」とよく聞かれます。このような時には「どの格好でも寝られるのがベストです」と答えます。
大切なことは『どの格好で寝るか』よりも、『どの格好で寝てもちゃんと寝返りが打てているか』ということです。
実際調子が悪くなるにつれ、寝られる格好は限られてしまい(仰向けだと寝られないetc)、寝返りの回数も少なくなってしまいます。

そもそもなぜ人は寝返りを打つのでしょうか。
実は、人は眠っている間に寝返りを打つことでその日の身体の歪みやねじれを矯正しているのです。
つまり、寝返りを打てないということは身体の歪みやねじれを次の日にも残してしまい、長い目で見ると身体はどんどん悪くなってしまいます。
一方で健康な人ほど良く寝返りを打ちます。その最たるものが子供です。子供は驚くくらい就寝時によく動きます。
寝相は悪い方が身体にはいいのです。

このように、寝返りも身体の調子を示す立派なバロメーターです。そしてこの寝返りのトラブルの先には必ず睡眠障害が出てきます。
『最近寝られる格好が限られてきたな』という方は痛みなどの症状が出ていなくても要注意です。皆さんはいかがですか?