【保健室】内臓下垂

『内臓下垂』というのは読んで字の如し、内臓が下に垂れてしまうことです。

内臓の位置が下がってしまうと臓器としての働きが悪くなってしまったり、代謝の低下、便秘、下腹が出てしまう(ポッコリお腹)など様々なトラブルを引き起こします。

では、そもそもなぜ内臓は下垂してしまうのでしょうか?

本来、内臓は背筋が伸びた状態で定位置にくるように設計されています。しかし腰が曲がり、骨盤が開いてしまうと内臓は上から押され下に落ちてしまいます(下図参照)。

また内臓には定位置に保つための筋肉があり、その筋肉が内臓を落ちないように引っ張り上げています。しかし姿勢が悪くなるとこの筋肉が緩んでしまい、内臓が下垂してしまう一因となります。

このように姿勢の悪さが『内臓下垂』の大きな原因となってしまうのです。

『内臓下垂』は万病のもとと言われます。実際当院でも背筋のシャンとした年配の方は病院にかかることが少ないという事実があります。

見た目の美しさと中身(内臓)の美しさは同じなのです。姿勢を整えて、健康な内臓になりましょう。