【保健室】腰痛は国民病です。

 『腰痛』は現在日本人の8割以上の方が感じたことがあるという、まさに国民病といって過言ではない症状です。なぜこれほどまでに多くの方が腰痛を経験するのでしょうか?

まず腰痛のメカニズムですが『施術理論』でも話ししたように背骨には生理的弯曲があり、腰骨も前に反っています。この弯曲がしなることにより腰への過度な負担を軽減し、腰部を守っています。

 しかし現代社会はデスクワークが多く、移動手段も歩くことが減り移動中も座っていられる便利な世の中になりました。

座っている姿勢が続くと腰は後ろに丸くなります。もともと人の背骨は年々丸くなってゆく傾向がある上に長期間座る姿勢が多い生活を送っていると、腰の骨は徐々に後ろへとずれていきこれを知らせるため痛みが出るのです。  

 腰の骨が後ろへずれてくると腰周りの筋肉も腰が丸くならないよう硬直します。ですから腰のハリというのは筋肉が問題なのではなく、あくまでも腰が前に反っていないことが問題なのです。腰が前に反っていれば筋肉は硬直する必要が無くなるので、ハリもなくなるのです。

 大概の方は腰の状態をみる時、前屈してチェックするという方が多いと思いますが、先に述べた通り実は後屈がとても大切なのです。さー皆さんも後屈してみて痛みや、引っ掛かり、反りづらさがないかチェックしてみましょう!