【保健室】花粉症

今や国民病とまで言われ始めた花粉症。実は国民の5人に1人は花粉症で、3人に1人が何らかのアレルギーに悩んでいると言れています。その数や事は年々増加しています。スギは年始から始まり3月がピークで5月まで。ヒノキは4月がピークで6月まで。シラカバは5〜6月がピーク。イネは北海道が6〜9月、本州以西は通年。キクは8月〜10月と細かく分かれています。特にスギは日本特有の木で、そんな花粉症とうまく付き合っていくために予防策と悪化させないためには何をすれば良いのか、そして知っていきましょう。

花粉症の3大主徴は「水のような鼻詰まり」「繰り返すくしゃみ」「鼻詰まり」です。その他、目のかゆみや異物感も多くの方が持っている症状の一つです。

花粉症は生活習慣も大きく関わってきます。例えば睡眠やお酒・タバコ。風邪を引かないことも大切なことの一つです。これらのせいで症状が悪化してしまうとQOLの低下、学力・成績・記憶力の低下にもなりかねないのです。

交差反応と言って、植物アレルギーからくる食物アレルギーです。例として

ヒノキ科スギ属:ナス科(トマト)

イネ科アワガエリ属カモガヤ:ウリ科(メロン・スイカ)、ナス科(トマト)、マタタビ科(キウイ)、ミカン科、マメ科

キク科ブタクサ属:ウリ科(メロン・スイカ・ズッキーニ・キュウリ)、バショウ科(バナナ)

    ヨモギ属:セリ科(セロリ・ニンジン・スパイス)、ウルシ科(マンゴー)が挙げられます。

そんな中、最も多い果物アレルギーはリンゴとサクランボという結果も出ています。

治療方針はいくつかあります。

①薬物療法(眠気の出にくい薬)                                 ②注射製剤(12歳以上、値段が高い、効果1か月間、注射痛い)                         ③舌下製剤(子供もOK、スギ花粉、ダニが保険適用、治療は数年かかる、大きな副作用はない)

などが、最近の花粉症の治療方法になります。

アレルゲンは、皮膚からも侵入してくるため、外出から帰ってきたら必ずお風呂に入り、花粉を落としてから寝ましょう。そして、対策としてマスクもやはり大切です。するとしないでは、花粉を吸いこむ量が3分の1→6分の1に下がると言われています。もう一つは、鼻洗浄です。人と同じ体液の生理食塩水で出来ているので痛みがなく行うことができます。

予防できる策は沢山あります。アレルギーを克服するのは大変ですが、少しでも悪化しないように普段の生活習慣を心がけましょう。