適量でのとれた食事・適度な運動、禁煙は健康を維持するには必須になってきます。そこで今回は、人間の活動の根幹を支える心臓についてお話します。
代表的な病気をピックアップして、正しい知識と理解を深めていきましょう。
普通、心臓は一分間で60~80回動きます。ですが、心房細動(細かく震える)ではそれが300回にもなります。心臓の拍動は洞結節から発せられる電気信号で起こります。けれど、心房細動では肺静脈などからの信号に心筋が反応し拍動が乱れます。本来、心臓を動かす信号を発しているのは洞結節という部分なのですが、心筋が弱ると肺静脈などからの信号も受け取り拍動が細かくなります。
弁が狭くなる状態を狭窄症、閉じにくい状態を閉鎖不全症と呼びます。一般的に高齢者に多いと言われていますが、50代から注意が必要です。厄介なことに、病状が軽いと症状が出にくく重症になってからようやく息切れ、動機、めまい、そしてひどくなると失神という状況に陥るということも。
治療には内科治療と外科治療があります。弁膜症を治す薬はないですが、軽度の場合は血管を拡張させる薬や利尿作用のある薬で鬱血を抑えて改善できます。心臓は拍動して血液を送りますが、動くには自身も酸素が必要です。狭心症は心筋が一時的に酸素不足になることで起きますが、症状は心臓を握るような激痛と言います。原因は、血管の肥厚・硬化による動脈硬化です。
このように、私たちを支えてくれている心臓は今も頑張って可動してくれています。普段から負担のかかる食生活や睡眠不足・飲酒・喫煙は,とても負荷のかかることをしています。この時期の急な運動、長時間のハードな運動は、血液の需要が急に高まる為、心臓のノルマを増やしてしまう。かと言って、運動不足だと太りやすく、それも心臓のスタミナを奪ってしまいます。
その中で当院でもおすすめしているのが、ウオーキングです。日常的に気軽に取り組めて、心臓にジェントルな強度で行えるのはやはりウオーキングです。酸素を介して無駄な体脂肪を燃やし、減量に効く有酸素運動の代表格ともいえるでしょう。
よく1日1万歩がベストだと聞きますが、多くの研究によれば1日8000歩以上で心臓病による死亡リスクが下がると判明しています。長く歩けばいいと期待してしますが、長く歩きすぎると、体脂肪だけでなく筋肉のタンパク質も消耗し、筋肉が減り、筋肉が減ると血糖値が上がりやすくなるなど、心臓の負荷増に繋がることも考えられます。
皆さんが思っている以上にウオーキングがどれだけ大事なのか今回の保健室でお分かりいただけたでしょうか?11月も終わりに近づき朝晩の冷え込みが身体には負担になります。残すところもあと1か月、、元気な身体で年を越せるように仕事も運動も頑張っていきましょう!!