【保健室】柔軟性

ケガの予防に非常に重要な体の柔軟性。一般的にも、身体の柔軟性が高い人ほど健康だと思われていることが多いようです。

柔軟性と聞くとまず筋肉や靭帯をイメージされる方も多いと思います。その中でも筋肉の柔らかさは身体の柔軟性に大きく影響します。

筋肉の緊張が長く続くと、それに関わる関節(骨格)の可動域が小さくなってしまいます。そして関節の可動域が小さくなると、筋肉はさらに硬くなってしまうという悪循環が起きてしまいます。

さらに、この状態が長期間に及ぶと骨そのものが変形してしまう事態に陥ることもあるのです。

では柔らかければ柔らかい程良いかというと、そうではありません。筋肉が柔らかくなるのは良いですが、過度な柔軟は関節を固定する靭帯を緩めてしまいます。

靭帯が緩くなると筋肉や骨格に負担がかかります。また柔らか過ぎる筋・関節があると、逆に硬くなる筋・関節も出てきてしまいます。

実際に当院にもヨガやバレエなどで非常に柔軟性が高い患者さんが腰痛や肩こりを訴えて来院されます。

このように身体にはその方に合った柔軟性というものが重要なのです。当院ではその方の身体に本来備わった柔軟性を意識しながら、マッサージやストレッチを行います。あなたの身体に最も相応しい柔軟性を見つけましょう。