【保健室】お灸

お灸に使われる艾(もぐさ)は蓬(よもぎ)の葉を乾燥させ、臼でひき綿状の塊にしたものです。その蓬は、薬効成分が豊富で東洋では古くから下痢止めや止血などの代わりに使われており、また西洋でもハーブの女王と呼ばれてきました。そして近年でようやく、WHO(世界保健機構)によって、361種類(670カ所)のツボが認められ整理されました。

蓬は温めることにより、蓬の精油成分であるチオネールが皮膚下に浸透し血液中の白血球が増え、身体の抵抗力が高まることから鎮痛作用・鎮静作用が効いてきます。そして、東洋の神秘と言われてきたツボですが、ツボは神経が集中している場所だということが科学的に分かってきました。

お灸の効果を高めるにはリラックスできる環境が最適です。そこで皆さんにやっていただきたい4つを紹介します。

  • スマホを見ない
  • カフェインを摂取しない
  • 少し明かりを落とす
  • アロマを焚く

お灸の本質は継続的にやることによる「体質改善」と「予防」という予防医学です。お灸で温熱刺激を与えることで、皮膚の下にある血管やリンパ管にアプローチすることができ、外から入ってきたウイルスや細菌に対してバリアの役割を果たすことができます。

自宅でもやり方が分かれば誰でも簡単に出来るお灸。循環の改善をしながら身体を温める作用は、のぼせやすく、ゆっくりお風呂に入ることのできない方にもおすすめです。

当院では、セルフ灸が出来るセットを販売しております。この機会に是非ご自分で身体ケアをしてみませんか?