【保健室】横隔膜

今回は「横隔膜」についてお話します。横隔膜は単なる膜ではなく呼吸との関係が深く、身体を変えることのできる筋肉なのです。

まず横隔膜とは、みぞおちの高さにあり肋骨と腰椎に取り付けられており人体の胸腔と腹腔を仕切る、呼吸においてとても重要な役割を果たしています。横隔膜は、吸気時に横隔膜が下がり収縮し呼気時に弛緩します。その柔軟性は最大で10㎝も上下します。

横隔膜がうまく機能してくるとどんないいことがあるのか。それは、以前にもお話した呼吸をすることで整う自律神経、睡眠の質向上、体感作り、体調の変化への気付き等…皆さんが思ってる以上に横隔膜は色んな働きをしてくれています。

例えば、大きく呼吸し横隔膜にしなやかさが出てくると腹腔内圧が上がり消化管の機能も正常化し、自律神経が整い睡眠と覚醒の切り替えも上手になっていきます。横隔膜がガチガチに固まり動きが悪くなっても呼吸はノンストップで続きます。そこで登場するのが呼吸補助筋です。横隔膜の他に大胸筋・僧帽筋・胸鎖乳突筋・腹直筋などがあげられますが、これらが頑張りすぎると横隔膜の働きは悪くなり、身体の疲れを感じ始めます。

そんな身体にとって大事な役割を果たしてくれる呼吸筋を使わないなんて勿体無くないですか?当院では呼吸を使った運動療法を取り入れています。是非、身体のメンテナンスをしたい方、良くしたい方はお待ちしております。今日から実践し、季節の変わり目や、寒暖差に負けない身体作りをしていきましょう!