【保健室】お風呂

今回は日常生活に欠かせないお風呂についてお話します。

お湯に浸かれば身体には水圧と浮力という2つの力がかかります。浮力は感じやすいですが、水圧を感じながらお風呂に入っている方は少ないと思います。

 浮力がかかると関節や筋肉はゆるみ、可動域が広がります。また副交感神経が優位になり、血管が拡張して血流が良くなります。

そして身体が浮揚する感覚が出るため、リラックス効果も期待できます。

一方肩まで浸かると全身に水圧がかかり内臓が圧迫され、横隔膜も持ち上げられ肺も小さくなって呼吸も浅くなってしまいます。

また静脈やリンパ管も圧迫され血圧が上昇します。このように水圧は我々が感じている以上に身体には負担を掛けているのです。

 このような点からも以前お話しした半身浴は身体に優しい入浴法といえるでしょう。

風邪や疲労が溜まっている時は無理して入浴すると、かえって体力を奪われてしまい悪化してしまいます。お風呂も上手に使いましょう。